オンデマンド交通配車と路線不定期運行予約のハイブリッド運用を、自治体スーパーアプリ「パブテク」で可能に
オンデマンド交通
千葉県香取市

- 公共交通利用者の減少
- 交通空白地域および交通不便地域の存在
- 路線バスおよび循環バスの再編の必要性
香取市デマンド交通の導入背景
自家用車への依存度が増加し、人口減少と少子高齢化が進む中、公共交通の利用者は減少し、地域公共交通の状況は年々厳しさを増しています。これを受けて、香取市は令和6年3月に「香取市地域公共交通計画」を策定。公共交通機関の利用がしづらい交通空白地域及び交通不便地域の解消を目指し、市内の路線バスおよび循環バスの再編(廃止・統合)とデマンド交通の拡充を決定しました。香取市デマンド交通は、自家用有償旅客運行を活用した実証運行として住民の移動手段確保と持続可能な公共交通システムの最適化を目指します。
パブリックテクノロジーズは「暮らし続けたいまちをつくる」をミッションに掲げ、地方自治体の交通に特化した公共ライドシェアやオンデマンド交通を提供してまいりました。石川県小松市における「公共ライドシェア」の全国初導入の支援、茨城県行方市における国土交通省「地域の関係者による連携・協働のカタログ」の協業事例として紹介された実績、そして香取市のみなさまに寄り添う姿勢を評価していただき、当社が香取市デマンド交通の運行業務を受託することとなりました。
「かとくる」について
千葉県香取市は、2024年10月1日(火)より実証運行としてAIオンデマンドシステムを活用した自家用有償旅客運送(道路運送法第78条第2号)を導入し、香取市デマンド交通「かとくる」の運行を開始しました。
香取市デマンド交通は計7台のワゴン車を使用し、予約に応じて「区域運行」と「ルート運行」の2つの方式で運行します。 ・「区域運行」は住民の日中の外出支援を目的とし、ドアツードアで住民の移動を扶助。(市街地エリアは共通乗降場所が設定されています) ・「ルート運行」は通学や通勤支援を目的とし、廃止されるバス路線の代替として路線不定期でバス停間を運行することで、ニーズに応じた運行を実現。
パブリックテクノロジーズは自治体向けスーパーアプリ「パブテク」を提供し、7台のワゴン車の「区域運行」と「ルート運行」を、ひとつのアプリから予約可能にするハイブリッド型の運行システムを実現しました。
公共ライドシェアで開発した多数の車両を振り分けるアルゴリズムと、近隣地域である茨城県行方市にて培ったオペレーションノウハウやバックエンドツールの開発経験が大規模デマンド交通の運行を支えています。
「かとくる」の運行概要








