石川県小松市南部地域で乗合ライドシェアの実証運行を開始
「パブテクAI配車」を活用し、小松市南部地域の交通空白を解決する「南部乗合ライドシェア 実証実験」を支援

地方自治体向けスーパーアプリ「パブテク」やAIを活用した行政支援ツール「パブテクAI行政」を開発・運営する株式会社パブリックテクノロジーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:青木大和、以下「当社」)は、石川県小松市と連携し、国土交通省「交通空白解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」(*1) の「交通空白」解消緊急対策事業(*2)を活用した「南部乗合ライドシェア 実証実験」を2025年11月4日(火)より開始します。本実証運行は、当社サービスの「パブテクAI配車」を用い、小松市南部地域(符津・矢田野・粟津・那谷校区)を対象に実施。地域住民・交通事業者・行政職員が一体となって、地域の移動需要に即した持続可能な公共交通体制の構築に取り組みます。
(*2)https://kotsu-kuhaku.jp/kotsu/
背景と課題
石川県小松市南部地域では、粟津駅周辺に商業施設など生活に必要な拠点が集積している一方で、現行の路線バスは大幅な減便が続いています。また、もともと鉄道やバスの運行本数が極めて少ない交通空白地域も存在しており、地域住民の移動手段が限られている状況です。さらに、二種免許を持つドライバー不足も深刻化しており、公共交通の維持や利便性向上が大きな課題となっています。
当社は2023年度より「小松市ライドシェア」の運営業務を受託し、地域交通の現場に深く関わってきました。小松市南部地域の課題解決に向けて、行政・地域住民・交通事業者との信頼関係や地域への理解を活かした取り組みが期待されています。
小松市ライドシェアに関するプレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000060925.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000060925.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000060925.html
本事業について
本事業では、石川県小松市南部地区(符津・矢田野・粟津・那谷校区)を対象に、平日日中の新たな移動手段として「乗合ライドシェア」の実証運行を開始します。地域住民の日常的な移動手段を確保するとともに、観光客など来訪者の交通ニーズにも応えることで、路線バスの大幅な減便やドライバー不足といった、交通空白地域の課題解決に取り組みます。
サービスの提供にあたっては、ドアツードア(*3)の乗車対応、電話予約や現金決済など高齢者を含む幅広い利用者が使いやすい制度設計を重視し、地域に根付く交通サービスの実現を目指しています。
また、自社開発による柔軟なシステム対応と拡張性を活かし、午前・午後料金の導入など地域のニーズに合わせた運行体制やサービスを提供。今後も地域と対話し、持続可能な交通モデルの構築に取り組みます。
(*3)自宅等の出発地から目的地まで、徒歩区間を含めても乗り換え不要で移動できること
「パブテクAI配車」とは
「パブテクAI配車」は、地方自治体向けスーパーアプリ「パブテク」に搭載されたAIオンデマンド型の配車機能です。利用者の予約に合わせて最適な車両・経路・乗合いを自動計算し、ドアツードア運行や路線不定期便の予約までを一つの基盤で柔軟に運用できます。予約はアプリ/コールセンターの双方に対応し、オペレーター向け管理ツールとドライバーアプリも備えることで、配車管理のDXと職員負担の軽減を実現します。

運行概要
実証期間 | 2025年11月4日(火)から2026年1月30日(金) |
運行日 | 月~金曜日 8:00~17:00 |
利用料金 | 午前300円~/午後200円~ |
対象エリア | 小松市南部(符津・矢田野・粟津・那谷校区) |
対象者 | 市民・来訪者(どなたでも利用可能) |
乗車方法 | 電話またはアプリ |
運行形態 | 乗合ライドシェア |
今後の展望
当社は「Japanese Dynamism ―地域から世界へ、日本を躍動させる―」を掲げ、地域が秘めるポテンシャルを最大限に引き出す取り組みを進めています。小松市との取り組みを通じて、地域住民の声に耳を傾け、より良い公共交通を提供できるようシステムやアプリケーションの最適化を進めております。これまで当社で培った知見と技術、そして「南部乗合ライドシェア 実証実験」から得られる新たな知見を活用し、日本全国の交通空白地域の解消に貢献できるよう、継続して尽力してまいります。
当社は、日本各地の公共交通をデジタル技術で支え、拡張することで、誰もが安心して移動できる環境づくりを目指しています。本取り組みに関心をお寄せいただいた方は、下記までお問い合わせください。
info@pubtech.jp または https://www.public-technologies.com/contact